突然激しい痛みが走り、動くこともままならなくなるぎっくり腰。腰痛の原因としては、最も有名かもしれません。
もちろん、アスリートだってぎっくり腰になることがあるんです。
格闘家もぎっくり腰になる? その理由とは
しっかり筋肉を鍛えている現役のアスリートが、ぎっくり腰になるというのは、何だか想像がつきにくいかもしれません。実際、ぎっくり腰の原因には日頃の運動不足、老化、筋力不足などアスリートにとっては不名誉なものがあるのは確かです。
しかし、ぎっくり腰の原因はそれだけではありません。ぎっくり腰というのは俗称で、正式には急性腰痛症といいます。急な激しい腰痛全般を指すんです。ですから、単純な筋肉の損傷で起こる腰痛もあれば、椎間板ヘルニアや腰椎の骨折といった症状の重いものまで含みます。
こういった椎間板ヘルニアや腰椎の外傷は格闘技のような激しいスポーツでは、当然起こりやすい傾向にあります。
また、重いものを持ち上げたり、腰をひねったり、急激に動いたりといった動作は、ぎっくり腰を起こすきっかけになります。こうした動作は格闘技に非常に多いことも、格闘家にとってぎっくり腰になる可能性が高いといえます。
格闘技で起こるぎっくり腰の原因は筋肉疲労と動きにある
前段で、格闘技の動きがぎっくり腰の原因になると紹介しました。たとえば、回し蹴りのような腰をひねる動き、プロレスのパワーボムのような投げ技、タックルをかけるときの急激な動きなどは、腰にかなりの負担をかけています。
しかし、もちろんこうした競技をやっている選手たちは、そうではない人たちと比べればかなり頑丈で柔軟な筋肉を持っています。こうした筋肉が腰椎を支えるので、腰痛とは縁遠いように思えます。
ところが、アスリートは日々のトレーニングや試合で筋肉を酷使しています。こうした疲労が筋肉に蓄積し、ある日突然の腰痛「ぎっくり腰」として発症してしまうこともあります。
これらのことから、格闘技で起こるぎっくり腰は比較的重症なものが多いと考えられます。選手生命を長く保つためにも、腰に不調がある場合にはすぐにプロ整体師に診てもらいましょう。