半日から3日間の断食をおこなうのがファスティングです。ファスティングダイエットと呼ばれることもありますが、痩身効果のほかにも様々なメリットがあるんです。
そのメリットのひとつに、肩こりの解消があります。
肩こりに食事が関係する理由とは?
肩こりの原因は様々あります。たとえば最も代表的なものが、悪い姿勢を長時間続けることによって、肩甲骨周りの筋肉が凝り固まり血行不良を起こすことです。筋肉が凝ると疲労物質が発生し、痛みを発生させます。血行のよい状態だと、疲労物質は血液とともに流れてとどまることはありませんが、凝った筋肉が血管を圧迫するため血流も悪くなりさらに筋肉が凝る、という悪循環に陥ります。
そのほかにも、何らかの理由によって神経が刺激されている場合や、ストレスのような心因性の原因も考えられます。
また、意外と見落とされがちなのが、暴飲暴食です。特に左肩が凝りやすい人は、胃の不調が原因になっていることがあります。背中や肩付近の一部の筋肉は、胃あたりとつながっていて、胃が頻繁に動いているとこれらの筋肉も疲労を起こすことにつながります。
ファスティングで肩こりが改善する理由
断食をおこなうと、普段血中に溜まっているコレステロールや中性脂肪が減り、ドロドロ血が解消されて血行がよくなる傾向があります。
血行不良に陥っている場合には、肩こりにも効果があるでしょう。
また、ファスティングをおこなう場合には、体を断食に慣らす準備期間、断食期間、体を通常の食事期間に戻す復食期間を取る必要があります。これらの期間は暴飲暴食や、脂っこい食事などは取ることができないため、結果として胃腸をかなりの期間休めることができます。
普段、あまり意識することはないと思いますが、胃腸は食事中はもちろん食後も消化吸収のために働いていて、ほとんど休むことがありません。胃腸を休ませることによって、その周辺の筋肉も休ませることができます。
ただし、注意が必要なのは、ファスティングは肩こり解消が目的の健康法ではないため、必ずしも結果が出るわけではありません。効果には個人差がありますし、肩こりの原因がストレスによるものだった場合は食事制限が更なるストレスになり、悪化することも考えられます。
ただ、きちんとしたやり方でおこなえば、体へのメリットは少なからずありますので、無理をしない範囲で一度試してみるのもいいのではないでしょうか。
分子整合医学美容食育協会 大阪枚方支部